道の駅事業の惨状と経営倫理について(2015年01月23日)


通常、健全な私企業の経営では「リスク」と「決定権」と「責任」の主体が一致しています。そして、産業政策や公共事業に関わる失敗のほとんどはこの原則からの逸脱から起こっています。

http://toyokeizai.net/articles/-/58373
それは、第三セクターや自動車業界再編計画などの官僚主導の事業の多くが失敗してきたことや、オーナー株主でなくリスクを負っていない社長の下で無責任な拡大方針に走り経営破綻したそごうのケースなどから明らかであり、要するに税金を使った事業はこの原則が守られていないということです。

そして、この記事で指摘されている道の駅事業は、初期投資のリスクを負わなくてよく、その代わりに経営に対して地産地消などのノルマが課せられるなど、原則から大きくハズレています。
発生する赤字は、税金から払い続けることになるわけですので、我々市民にとって非常に重要な問題です。

筆者が民からの地域振興の成功例として提示している岩手県紫波町のオガールの紫波マルシェが、銀行から資金を借りてリスクを負うかわりに完全な経営権を手にし、無理のない初期投資と柔軟な運営で黒字を出していることからも、この原則がいかに重要であるかは明らかです。