看護師と地域経済について(2014年11月23日)


これは興味深い記事でした。
日本は歴史的な経緯から関西に比べて関東の看護師の人数が足りておらず、看護学科の増設によって増やすべきであり、かつ、看護師は地方経済を考える上で鍵になるという内容です。

http://synodos.jp/welfare/11663

看護師というと一般的に福祉のカテゴリで考えられますが、経済的に捉えると、次のような興味深い事実が浮かび上がってきます。

・看護師は平均からみれば高給(サラリーマン:409万円、看護師:472万円)で、離職率も低い(7.9%)

・看護師は地元で教育を受け地元に就職し地元で過ごす傾向が強い。なので、有効な対策は看護学科の増強と労働環境の改善

・看護師は人口が多く、137万人。医師の4倍。

・地方都市では、病院は一大産業である。例えば、房総半島でもっとも多くの雇用を提供しているのは鴨川市の亀田総合病院グループで、その売り上げは鴨川市の一般会計と特別会計の合計よりも多い。

・看護師が不足すると医療事故が発生しやすくなり、理想は患者4人につき1人であることが米国と欧州の統計的に示されている。それに対して日本は7人につき1人

病気で経済活動を行なえなくなった人間を復帰させるという本来の役割の他に、看護師が高給でありかつ地方に止まって生活する傾向が強いことや、そもそもの病院の経済効果が地方において非常に重要であることがわかります。

また、私がさらに重要だとおもう点は看護師は女性の割合が多いことです(男性は5.6%)。
技能職として社会的に認知され経済的に自立した女性が増えることは、戦前において「女性教師」が女性の社会進出に重要な役割を担ってきたように、男性優位な今の社会に変化を強いるのではないかとも思います。

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